冠詞
冠詞は、形容詞と同じ限定詞 (il detérminans) の一種であり、 名詞にかかって定性 (定/不定) を示します。 現代英語や現代ロマンス諸語と同様に定冠詞と不定冠詞を有します。 ムルバリア語は、通常、現代英語や現代ロマンス諸語と同程度に冠詞の使用を要求しますが、 使用を控えることで古典的・詩的な印象を醸し出すことも可能です。
冠詞の形は、かかる名詞の性・数・格に一致します。 形容詞に比べると、かなり単純化しています。
定冠詞
定冠詞は特定のものを指します。英語の the に相当します。
女性 |
男性 |
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単数 |
直格 |
la |
el |
斜格 |
le |
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複数 |
直格 |
le |
gli |
斜格 |
gli |
||
-
la mela (特定の)りんご
不定冠詞
不定冠詞 un は、不定の一つのものを表します。英語の a に相当します。 数えられる名詞の、1つのときに使います。
女性 |
男性 |
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単数 |
直格 |
una |
un |
斜格 |
une |
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una mela (ある1つの)りんご
-
un liber (ある1冊の)本
不定のもので、数えられない名詞や、数えられるが数えずに群、集合体としてまとめて扱うような場合は、 無冠詞かあるいは量を表す名詞を de + 斜格 で修飾する形をとります。
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un bicar de vino グラス一杯のワイン (ワインのグラス一杯)
冠詞による名詞化
形容詞に冠詞をつけると、その性質を有するもの/人を表す名詞として使うことができます。
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Una mela me done, una magna. リンゴを一つくれ、大きいのを。
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La mùsica amo. Praècipué la clàssica. 音楽が好きだ。特にクラシック。
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Hoc una historia degli miseràbili. これは哀れな人々のお話。
定冠詞とその直後の語の結合
定冠詞の直後の語頭が母音 u, o, a, e, i のとき、 定冠詞は « l’ » の形に短縮されて直後の語に直接つきます。
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l’ínsulaè (< le ínsulaè) japònicaè 日本列島
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l’aèr (< el aèr) 大気
h は口語で無音になるため、口語では h を挟んでも結合します。
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l’historia (< la historia) italiana イタリアの歴史
前置詞と定冠詞の縮約
前置詞に組み合わせる名詞が定冠詞を伴うことはよくあるので、 前置詞と定冠詞をひとまとめにした形があります。 これを冠詞と前置詞の縮約形といいます。
gli は …e- につく場合以外は -lli の形になります。
el |
la |
le |
gli |
l'… |
|
a |
al |
alla |
alle |
alli |
al'… |
in |
nel |
nella |
nelle |
negli |
nel'… |
de |
del |
della |
delle |
degli |
del'… |
su |
sul |
sulla |
sulle |
sulli |
sul'… |
sott |
sol |
solla |
solle |
solli |
sol'… |
con |
col |
colla |
colle |
colli |
col'… |
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Iste liber est scriptù delle linguaè latinaè (< De le linguaè latinaè). この本はラテン語について書かれている。